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ネットワーク障害テスト(ネットワークテスト機能)

 
ℹ️
リファレンスマニュアル(ネットワークテスト) https://link.needlework.jp/needlework_reference-manual#heading=h.d4pv1nir219p

ネットワークテスト実施の流れ(ネットワーク障害テスト)


ネットワーク障害テストは以下の流れで実施します。

事前準備
  1. テストシナリオの作成 送信元・宛先IPアドレスなど、通信内容を記載します。
  1. NEEDLEWORKの設定
    1. NEEDLEWORKのテストインターフェース設定、VR設定を行います。
  1. テスト環境の構築 NEEDLEWORKとテスト対象のネットワーク機器をネットワークケーブルで接続します。 その他の検証機材は不要です。
テスト実施
  1. テストの実行 テストシナリオを読み込み、テストを実行します。 トレースルート(事前経路確認)、Pingが実行されます
  1. 経路の確認(事前経路) 操作画面でトレースルートの結果を確認し、経路情報に問題がないことを確認します。
  1. ネットワーク障害の発生 ネットワーク機器の再起動など、ネットワーク障害を発生させます。 ※NEEDLEWORKではネットワーク障害を発生させる機能はないため手動(従来の方法)で発生させます
  1. Ping通信断の確認 操作画面でPingの通信断が発生している箇所(シナリオ)を確認し、断時間が問題なことを確認します。
  1. テストの終了 テストを終了します。 トレースルート(事後経路確認)が実行されます。
  1. 経路の確認(事後経路) 操作画面でトレースルートの結果を確認し、経路情報に問題がないことを確認します。

シナリオの作成


NEEDLEWORKの操作画面を表示しテストシナリオを作成します。
操作画面から直接値を入力するか、CSVを編集してシナリオを作成することでシナリオの作成が可能です。
※操作画面左メニューの「シナリオのサンプルを取得する」からサンプルシナリオをCSVでダウンロード可能です
 

要件(テスト要件・構成)

テスト要件 「192.168.100.0/24」(画像左)のネットワークから「10.1.1.0/24」「10.1.2.0/24」「10.253.253.0/24」(画像右)へのネットワーク疎通を確認する。 ルーターのIPアドレス「192.168.3.254」宛にも疎通確認を行う。
また、ネットワーク障害を発生させ、事前と事後の経路確認およびネットワークの通信断時間を確認する。
 
構成
※本マニュアルでは、例としてネットワーク障害発生箇所をL2SWとルーター間のポートとします(ルーターのポートをリンクダウンさせます)
テストシナリオ
※上記要件のテストに必要な項目のみ記載 ※送信元・宛先ネットワークの第4オクテットは「.100」で統一
No1,送信元IPアドレス [src-ip]2,実機[is-receiver-physical(option)]3,宛先IPアドレス [dst-ip]説明
1192.168.100.100-10.1.1.100
2192.168.100.100-10.1.2.100
3192.168.100.100-10.253.253.100
4192.168.100.100enable192.168.3.254ルーターのインターフェースに設定されているIPアドレス宛にトレースルート、Pingを実施するため、[is-receiver-physical(option)]を「enable」とします。 ※宛先がNEEDLEWORKではなく実際に存在する機器のため
 
 
📄テストシナリオの詳細(全項目の説明等)は、下記「リファレンスマニュアル」をご参照ください。
 
Tips
宛先をサーバーなどの実機に指定してテストすることが可能です。 宛先を実機(サーバーなどのIPアドレス)にしてテストしたい

NEEDLEWORK設定(テストインターフェース、仮想ルーター設定)


以下の通りにテストインターフェース、仮想ルーターを設定します。
設定手順は下記ページをご参照ください。

インターフェース設定

インターフェース名タイプIPアドレス/CIDRVLAN IDOSインターフェースBaseインターフェース仮想ルーター ※
eth0/1物理インターフェース192.168.1.1/24-LAN01-VR01
eth0/2物理インターフェース10.1.0.254/24-LAN02-VR02
eth0/3物理インターフェース10.253.253.1LAN03-VR03
※仮想ルーターとインターフェースの割当は仮想ルーター側の設定で行います

仮想ルーター設定

仮想ルーター名所属インターフェースルーティングテーブルタイプIPアドレスネクストホップ
VR01eth0/1external0.0.0.0/0192.168.1.254
internal192.168.100.0/24-
VR02eth0/2external0.0.0.0/010.1.1.1
internal10.1.1.0/24-
internal10.1.2.0/24-
VR03eth0/3external0.0.0.0/010.253.253.254
internal※シナリオの宛先IPアドレス「10.253.253.100」はダイレクトコネクトのためinternal設定不要
 
インターフェース/仮想ルーター設定イメージ

テスト環境構築


NEEDLEWORKをインストールしたPCのネットワークアダプター(※)にテスト対象機器を接続します。
※USB LANアダプターまたはオンボードLAN
 

テスト


1.テストの実行

NEEDLEWORK操作画面の「開く」をクリックし、作成したテストシナリオ(CSV)を読み込みます。
その後「NWテスト画面を開く」をクリックします。
 
表示されたテスト画面で「実行」をクリックしテストを実行します。
 
トレースルート(事前経路確認)が開始され、トレースルートが完了すると自動的にPingが開始されます。
 
ネットワーク疎通に問題がない場合、状態は「pass」になります。
 

2.経路の確認(事前経路)

”Traceroute”項目の「詳細」をクリックすることでトレースルートの結果(経路情報)を確認できます。
 

3.ネットワーク障害の発生

ネットワーク障害を発生させます。
ルーターのポートをリンクダウンさせます。
 

4.Ping通信断の確認

ネットワーク障害発生中、Ping疎通不可となります。(操作画面の状態は「down」になります)
”断時間”項目にPingの断時間が表示されます。

5.テストの終了

ネットワークが切り替わった(正常系ルートから異常系ルートへの切り替わりが完了)ことを確認し(Ping状態がpassになったことを確認)、「終了」をクリックします。
トレースルート(事後経路確認)が開始され、トレースルートが終了するとエビデンスが操作PCに自動的にダウンロードされます。

6.経路の確認(事後経路)

事前経路確認と同様に、”Traceroute”項目の「詳細」をクリックすることでトレースルートの結果(経路情報)を確認できます。
 
 
事前経路と事後経路で変化があった経路は赤文字で表示されます。
 

関連ヘルプ


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