テスト結果「pass (incomplete)」の詳細を知りたい
Version 14.0.1から、表示名が「pass (one-way packet passed)」から「pass (incomplete)」に変更になりました。
テスト結果「pass (incomplete)」 は、テスト通信が最後まで完了しなかった場合に表示されます。
※テスト結果の「block」が「pass (incomplete)」より優先されるため、プロトコルにアプリケーションを指定した場合は通信が完了しない場合でも「block」になります
例えば、以下の場合に表示されます。
・テスト通信のやり取りの途中でテストタイムアウト値を超えた
・宛先から送信元への戻りのルーティングがテスト対象機器に設定されていない
・ルータのACL等で戻りの通信が許可されていない
テスト結果が「pass (incomplete)」になった場合、少なくとも最初のパケット(TCPの場合はSYN)は宛先に届いています。
※パケットがテスト対象機器を通過している状態です
「pass (incomplete)」判定条件の詳細は下記をご参照ください。
通常の「pass」になる条件
TCP
3ウェイハンドシェイク後にコネクション確立し、FINで終了している場合。
![](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wraptas-prod/needlework-support/9e8560b2-1a9c-4082-99eb-731ac63fa231/e64ddaf709006edce3548f00803491b7.png)
UDP
UDPの送受信が行えている場合。
![](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wraptas-prod/needlework-support/281d2b15-2539-4696-a47f-f46090601066/da479a61cded154e31d6c7771a2f8954.png)
「pass (incomplete)」になる条件
テスト通信が最後まで完了しなかった場合に表示されます。
具体的なケースは以下のとおりです。
TCP
- 宛先にSYNは届いたが、3ウェイハンドシェイクが正常に完了しなかった場合。
- TCP接続終了時の通信(FIN/ACK→ACK→FIN/ACK→ACK)が正常に完了しなかった場合。
- アプリケーション(HTTP等)通信が正常に完了しなかった場合。 ※テスト結果判定基準で「block」になる場合を除く。 「block」判定基準詳細は、リファレンスマニュアルの「ポリシーテスト結果を確認する」項目をご参照ください。
※Version 13以前では、上記ケースはテスト結果が「drop」になります
![](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wraptas-prod/needlework-support/d9baf0c6-6b96-4da0-819e-72e6bcfe313b/e0f02698173afb7830c6ad04ca552b92.png)
UDP
- 送信元から送ったパケットが宛先に届いているが、戻りのパケットが送信元に届かなかった場合。
※Version 13以前では、上記ケースはテスト結果が「drop」になります
![](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wraptas-prod/needlework-support/f2d46a8d-a8a3-43f2-b0ae-5d06df72aa5c/1f93528c5a8df63ade576daa5b91bb3d.png)
結果確認
結果が「pass (incomplete)」になると、UIの結果統計アイコンの「Others」がカウントアップされますので、こちらからご確認いただけます。
![](https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/wraptas-prod/needlework-support/1913401c-46c2-49c4-a58a-8586f087e86e/a2c5478d232c72201434e124b9c70fdd.png)