テスト結果「pass (incomplete)」の詳細を知りたい
テスト結果「pass (incomplete)」 は、テスト通信が最後まで完了しなかった場合に表示されます。
※テスト結果の「block」が「pass (incomplete)」より優先されるため、プロトコルにアプリケーションを指定した場合は通信が完了しない場合でも「block」になります
例えば、以下の場合に表示されます。
・テスト通信のやり取りの途中でテストタイムアウト値を超えた
・宛先から送信元への戻りのルーティングがテスト対象機器に設定されていない
・ルータのACL等で戻りの通信が許可されていない
テスト結果が「pass (incomplete)」になった場合、少なくとも最初のパケット(TCPの場合はSYN)は宛先に届いています。
※パケットがテスト対象機器を通過している状態です
「pass (incomplete)」判定条件の詳細は下記をご参照ください。
通常の「pass」になる条件
TCP
- 3ウェイハンドシェイク後にコネクション確立し、FINで終了している場合。
動作イメージ
UDP
- UDPの送受信が行えている場合。
動作イメージ
ICMP
- ICMPの「Echo request」に対する「Echo reply」を送信元が受信できている場合。
動作イメージ
「pass (incomplete)」になる条件
テスト通信が最後まで完了しなかった場合に表示されます。
具体的なケースは以下のとおりです。
TCP
- 宛先にSYNは届いたが、3ウェイハンドシェイクが正常に完了しなかった場合。
- TCP接続終了時の通信(FIN/ACK→ACK→FIN/ACK→ACK)が正常に完了しなかった場合。
- アプリケーション(HTTP等)通信が正常に完了しなかった場合。 ※テスト結果判定基準で「block」になる場合を除く。 「block」判定基準詳細は、リファレンスマニュアルの「ポリシーテスト結果を確認する」項目をご参照ください。
宛先実機構成(※)の場合は上記の場合でも「pass (incomplete)」判定にならず、宛先からのSYN/ACKを送信元が受信した時点で「pass」となります。
※テストシナリオの「実機」項目(is-receiver-physical)をenableにした場合
UDP
- 送信元から送ったパケットが宛先に届いているが、戻りのパケットが送信元に届かなかった場合。
動作イメージ
ICMP
- ICMPの「Echo request」に対する「Echo reply」を送信元が受信出来ない場合。
動作イメージ
結果確認
結果が「pass (incomplete)」になると、UIの結果統計アイコンの「Others」がカウントアップされますので、こちらからご確認いただけます。